松下電器製品を専門に扱う地域専門店「スーパープロショップ(SPS)」の売り上げが増加しているという。 SPSは、いわば「あなたの街の電器屋さん」と称される、小規模の地域密着型の家電店である。ナショナル、パナソニックの看板を掲げ、現在、全国に5,600店舗が存在する。 近年、大型量販店の出店が全国規模で相次ぐと同時に、大型店舗を中心とした業界再編の動きが加速している。そのなかで、地域専門店は、量販店の価格戦略、ポイント戦略に押され、むしろ苦戦ぶりが伝えられてきた。だが、SPSの成果を見る限り、実状はそうでもなさそうである。 ● 地域密着型の販売手法が功を奏す 従来のナショナルショップをベースとして、SPS制度がスタートしたのが2003年度。松下電器の発表によると、この年を100とした場合、2006年度のSPS全店の売上高は125%に拡大。そして、今年4~8月の実績では、2003年4~8月と比