一度「音楽」が津波に流された町で音楽が鳴り響くそれは名前からすればただの「商店街のお祭り」だと思われるかもしれない。しかし、2013年3月24日に開催された「女川町商店街復幸祭2013」は、約2万5千人を集めた規模といい、女川町にアーティストが招かれて音楽が鳴り響いたことといい、特別な意味を持つイベントだった。女川町では、東日本大震災で10人にひとりが亡くなり、街の83%が倒壊した。町の人々が持っていたCDや楽器など、多くの音楽関連の物は津波で海に流された。 私が女川町を訪れたのは、2012年9月23日に開催された「おながわ秋刀魚収穫祭」以来2度目だ(初回の詳細は私のブログの「おながわ秋刀魚収穫祭@女川町総合運動公園第2多目的運動場」を読んでほしい)。「おながわ秋刀魚収穫祭」へ行ったきっかけは、中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)×リクオとBiSという普通なら同じステージに立つことがないよ