ヤフーは12月15日、高級宿泊施設やレストランなどの予約サイトを運営する一休(東証1部)の完全子会社化に向け、株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。買収総額は約1019億円。 TOBは16日から来年2月3日まで実施し、1株当たり3433円で買い付ける(15日終値は2411円)。成立した場合、一休は上場廃止となる見込み。 一休は1998年創業。高級ホテルなどに特化した宿泊予約サイト「一休.com」を開設し、対象を飲食店にも拡大している。 両社によると、一休創業者の森正文社長が今年8月、全保有株式を売却する意向を示し、相乗効果を見込めるパートナーとして提携関係にあったヤフーに買収を打診。ヤフーは宿泊・飲食店予約分野の強化が見込めるとして買収を決めた。 今後、「一休.com」ブランドや運営体制などは生かす方向で、送客など連携強化の方針を慎重に決めるとしている。
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