これらのような違いはあるが、現在は(地域や教会によっても異なるが)、お互いの違いを越えて、同じ主なる神を信じる姉妹姉妹として理解し合うことに努力を進めてる。特に、「聖書:新共同訳」が両教会団体の協力によって日本聖書協会から出版されて以来、同じ聖書を用い、現代社会に証しすることを願いそれぞれに活動を続けているし、両教会において、讃美歌・聖歌など教派を越えて相互に導入され、同じ「キリストの体」として、教理などの違いを認めつつも、良き交流を深めて、日本人に真の福音を伝えたいと願っている。 長崎における両教会の歴史 長崎におけるカトリック教会略史 カトリック教会は、永禄十(1567)年に長崎地域で布教を開始し、長崎最初の布教所を宣教師アルメイダが建て(現春徳寺)、市内随所に教会が建てられ、一時は住民全てがキリシタンになったともいわれている。しかしながら、豊臣秀吉のバテレン追放令から二十六聖人の殉教