このページは、新 消防雑学事典 二訂版(平成13年2月28日(財)東京連合防火協会発行)を引用しています。 最新の情報ではありませんので、あらかじめご了承ください。 昭和7(1932)年12月16日、日本橋白木屋百貨店(元・東急日本橋店)は、歳末大売出しとクリスマスセールが重なり、店内は華やかな飾りつけがなされていました。 開店前の点検でクリスマスツリーの豆電球の故障を発見して修理しようとしたとき、誤って電線がソケットに触れたためスパークによる火花が飛び散り、それが着火して火災になりました。 これが、昭和に入って初めての高層建築物の火災で、白木屋の火災といわれるものです。 日本橋消防署の望楼勤務員がこの火災を発見し、直ちに消防職員・消防組員799人、ポンプ車29台、はしご車3台、水管自動車(ホース運搬車)2台などが出場し、当時としては最大規模の消防力をもって、消火活動に当たりました。 この