北九州市若松区北西部の海岸に先月以降、ポリタンクが相次いで漂着している。市はパトロールでこれまでに計60個を回収した。漂着する容器には強酸性の有害な液体などが入っている可能性があるとして、発見した場合、触らずに環境局監視指導課(093・582・2177)へ連絡するよう呼びかけている。 市によると、漂着場所は脇田海岸から岩屋海岸にかけて点在している。12月18日に29個、同28日に15個、今月4日に16個を回収。ラベルなどにハングル表記があったのが56個、日本語と中国語が各1個、不明は2個だった。 同市内では近年、冬になるとポリタンクの漂着が目立つ。2008年は2月から802個が、09年は1月から236個が漂着した。そのうち強酸性の液体が入っていたのは08年に81個、09年は64個あった。過去には注射針がついたままの注射器や薬のびんが漂着したこともあるという。