韓国で猛威のホヤ被嚢軟化症 宮城でも感染拡大 生産量激減も 養殖ホヤの生産量が全国一の宮城県で、ホヤの殻が軟化、破裂する「被嚢(ひのう)軟化症」が漁場のほぼ全域に広がっていることが、県水産技術総合センター(石巻市)などの調査で分かった。被嚢軟化症によるホヤの大量死が問題になった韓国では生産量がピーク時の10分の1にまで減った。感染拡大が続けば、宮城でも生産量が激減する恐れがある。 宮城県内の被嚢軟化症は2007年、南三陸町歌津で初めて確認された。県は漁場20カ所で調査を実施。07年に3カ所だった発生海域は08年に6カ所、09年に14カ所に増えた。今年の調査ではさらに1カ所増え、石巻湾と気仙沼沖を除く県内の漁場にまん延していることが確認された。 一部海域では、1本の養殖ロープで200〜300キロあった収穫量が20キロ以下に減ったケースもあった。ホヤは漁協を通さずに業者が直接出荷するため正