熊本市新市街のハンバーガーチェーン「マクドナルド新市街店」出入り口付近で転び、障害を負ったのは店側が安全管理を怠ったためだとして、市内の女性(61)が日本マクドナルドに約2600万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が10日、熊本地裁(古市文孝裁判官)であった。被告側は事故が起きた詳しい場所の資料提出を女性側に求め、争う姿勢を見せた。 訴状によると08年12月8日午前11時45分ごろ、女性は店内で食事した後、出入り口の自動ドアから新市街アーケードに出る際、雨で濡れていた出入り口外側の同社の管理敷地内の床タイルで転倒して左大たい骨を折った。1カ月以上入院し、左股関節に後遺障害が残った。 女性は「アーケードは工事中で店先に雨が降り注ぐ状態だったにもかかわらず、店側はモップなどで水をふいたり、吸水シートを敷いたりするなどの安全義務を尽くさなかった」と主張している。 マクドナルドの代理人弁護士