皇居のお堀でブルーギルと戦う「外来魚ハンター」の誇り「外来魚ハンター」工藤智氏(65)インタビュー 秘密兵器「電気ショッカーボート」を駆使して苦節15 年 いよいよ根絶が見えてきた 「ピィ、ピィ、ピィ」 電子音を発しながら、皇居のお堀を異様な見た目のボートがゆっくりと進んでいく。船の先頭で網を構えている男性は、「外来魚ハンター」こと工藤智氏(65)。北海道立総合研究機構『さけます・内水面水産試験場』の元主任研究員で、外来魚駆除歴20年のスペシャリストだ。 工藤氏が操縦しているのは、「電気ショッカーボート」と呼ばれる外来魚駆除の秘密兵器である。先端に付けられたアンテナのような電極から最大1000ボルトの電流を流し、深さ2mまでの魚を感電&気絶させて浮き上がらせる。 「この時期は、ブルーギルの稚魚は固まって泳いでいます。そこに電気を通すとワーッと浮いてくる。鯉やフナといったもともといる魚を感