「仮想人生」の冒頭、 寂しさは刺すように一瞬なのに、信じられないくらい体の奥深くまで到達してしまう。だから、その瞬間目を閉じ、ぐっと喉に力をいれてやり過ごす。けれど、これが時たまではなく毎晩のことなのだから、やっぱり飲み下しづらい日はあって、そんな日は適当な理由をつけてお酒でも飲みに出かけたい。 はあちゅう「仮想人生」P.7 失笑しか出てこない。 「刺すように」の比喩の陳腐さ。 「信じられないくらい」の程度表現の読み手への甘え。まるで伝わらないよ。 到達して「しまう」の無意味な強意の放置。 「だから」の論理の飛躍。 寂しいのはだれでも当たり前、常態で、それをそう書く意味があるのだろうか。これを、平然と金をとって読んでもらう/読ませる/押し付ける無神経さは、何に由来するのか。 「やっぱり」の意味不明。それはお前はあちゅうの独自感性にすぎない。 「そんな日」の意味不明。固有のどんな日かまるで伝