茂木敏充外相は5日、中国の王毅国務委員兼外相と電話で約1時間半協議した。両氏は「共に責任ある大国」として地域・国際社会に貢献していく方針を確認。2022年の日中国交正常化50周年に向け、幅広い分野で交流・対話を進めることへの期待感を表明した。 協議は中国側の要請で行われた。両氏の協議は王氏が来日して対面で会談をした昨年11月以来。 日本側の発表によると、茂木氏は中国・海警局所属の公船による沖縄・尖閣諸島周辺の領海侵入や海警局の武器使用規定を明文化した海警法の施行、南シナ海情勢、香港や新疆ウイグル自治区の人権問題について「深刻な懸念」を伝達。日本産食品に対する輸入規制の早期撤廃を改めて求めた。