朝日新聞社が新しい試みに挑戦している。ウエブサイト「WEBRONZA」だ。著名なブロガーやジャーナリストたちが書いたニュース解説やオピニオンに加えて、ネット上の注目すべきオピニオン(意見、議論)をニュースごとにまとめる、いわばウェブ上での「オピニオン・解説まとめサイト」である。紙のメディアからウェブメディアへの転換が言われる中、WEBRONZAはどのように機能していくのだろうか。編集長を勤める一色清さんに聞いた。 【取材日:6月30日】 一色清さん略歴 1956年生まれ。経済部記者の後、雑誌「AERA」編集長、土曜朝刊別刷り「be」の編集長などを経て、2008年10月からテレビ朝日系「報道ステーション」のコメンテーター。 ――WEBRONZAを始めたきっかけは何ですか。 最近、新聞よりもウェブを情報源にする人が増えてきました。朝日新聞の社内でも「人々の情報源は紙のメディアからウェブメディア