京田辺を先端科学発信地に 同志社大は今年度から2013年度までに、京田辺キャンパス(京都府京田辺市)で行っている文系6学部の1、2年生の講義を順次、今出川キャンパス(京都市上京区)に移していく。少子化で今後、より厳しい生き残り競争に入っていくことを念頭に、学生らの根強い京都志向を勘案しての決定。敷地の確保などで相当な財政負担が必要となるが、同大学は「同志社ブランドを維持していく上で欠かせない措置」と強気だ。 「フィールドワークをするにしても豊富な題材と資料が集まるのは京都市。ようやく腰を据えて勉強に臨める」。この4月から今出川で学ぶようになった社会学部2年の男子学生(19)が、そう喜ぶように学生の間では今出川の人気が圧倒的だ。 同大は今出川が手狭になったため1986年に1、2年生用として田辺(現・京田辺)キャンパスを開校。しかし「京都市内で勉強するため同志社に入ったのに」とこぼす学生や、二