東北大助教授だった夫=当時(44)=が自殺したのはパワーハラスメントが原因で公務災害だと、新潟県上越市の妻が1日までに、公務災害を認めなかった国に処分の取り消しを求める訴えを仙台地裁に起こした。 訴えによると、夫は1988年、東北大科学計測研究所の助教授に就任。直属の教授の嫌がらせでうつ病になり、92年3月に自殺したという。妻が同年7月、大学に補償を求めたが、97年まで公務災害認定の手続きがされず、妻が同年3月、国に申請。国は2006年8月、公務外災害と認定し、人事院も09年6月、審査申し立てを棄却した。 妻側は「申請から処分が出るまで17年かかった。処分に至るまでに集めた資料も開示されていない」と主張している。 2010年02月02日火曜日