二酸化炭素(CO2)排出削減を目標に、グローバル規模で加速する自動車の「脱ガソリン・ディーゼル車」の動きで、北欧のノルウェーが先頭を快走している。手厚い優遇策で電気自動車(EV)の普及率をぐんぐん高め、国内販売の新車を「ゼロ排出車」100%にする目標年は、英国やフランスより15年も早い2025年に設定。ただ不安も見え隠れしている。 オスロにある独フォルクスワーゲン(VW)の販売店。店頭に主力車ゴルフのEVが並んでいた。「今年販売した車の半分以上がEV。多くの人が店に来る前にEV購入を決めてきます」と、ホーコン・フェリゲスタッド店長(40)。 理由は単純だ。EVを買った方が得だからだ。 政府はEVなら、消費税にあ…