ロボキャッチャーの開発者は古賀俊亘氏(メカトラックスCTO)、27歳。起業の始まりはやっぱり「ロボコン」だった。 「ロボコン(NHK大学ロボコン)」のテレビ放送を見て興奮し、強豪、九州大学に入学を決意。入学後3回出場を果たしたが、一方的に固定されたルールの中で、最適化競争を強いられるのに飽きてきて、二足歩行ロボットによる格闘技を行う「ロボワン(ROBO-ONE)」に乗り換えた。 起業はしたが、成功は遠く 同期の友人と立ち上げた「九州大学ヒューマノイドプロジェクト」で、本戦に5回連続出場、2004年の第5回でチャンピオンとなり、第6回で連覇も果たした。「ロボットの開発で生きていこう」と、自ら開発したロボット「KRB-1」だけを手に、2004年、大学院生のまま起業した。 「ところが、研究開発と経理と営業の三役は、やっぱりひとりでは全然無理で」 元チャンプに苦悶の日が続く。そこに、NECから独立