“田舎者と貧乏人を初めて見た話”を読んだ感想を、そっと書き残す。 田舎に生まれた。 それも日本で5本の指に入るほどの田舎で生まれ、高校卒業までそこから出たことはなかった。 小学校は地元の公立に通い、そのあと中学受験をして、家の近くの中高一貫校を卒業した。 中高時代は近くの学校まで自転車で通学し、部活と勉強が生活のほとんどだった。 現役で慶應に進んだ。 まさかそこでここまで大きなカルチャーショックを受けるとは思っていなかった。 私は自分がいかに世間知らずだったかということを全く知らなかった。 まず、初めに、「この店、もってる株主優待券使えるじゃん」という会話に驚いた。 「え?なんで学生がそんなもの持ってるの?」 喉元まで出かかって飲み込んだ。 田舎では子供はもちろん、大人だってそんなものは持っていなかった。 他にも非常に面食らうことが多かった。 飲むと親が住友商事の役員であることを自慢するひ