【ロンドン=黄田和宏】スイスフラン相場の急変を受け欧州を中心に金融機関への影響が広がってきた。 打撃が最も大きいとみられるのが通貨取引を扱う外国為替証拠金(FX)取引業者で、欧州を主な地盤とするアルパリが破綻した。 金融庁は16日、FX取引業者の日本法人アルパリジャパンに対し資産が流出しないよう国内保有命令を出した。日本法人の稼働口座数は2014年6月末時点で約3千ある。 ギリシャではスイスフランの急変を受け大手金融機関が資金繰りに行き詰まり、欧州中央銀行(ECB)に緊急融資を要請。スイスフラン建ての資産を多く保有する中欧や東欧の一部金融機関の経営を不安視する声も出ている。 http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM16H8F_W5A110C1EA2000/