大学院生の4割以上が奨学金を借り、その4分の1近い利用者の借入金総額は500万円以上。全国大学院生協議会が26日発表した調査で、そんな苦しい現状がわかった。利用者の75%が返済に不安を抱えているといい、奨学金が経済的支援ではなく、事実上の「借金」として重荷になっている。 調査は今年6~8月、全国の国公私立大82校の千人を対象に実施した。 奨学金の借入残高があるのは428人で、うち500万円以上が24・7%だった。1千万円以上も3%いた。最も多かった金額幅は「100以上200万円未満」で22・9%。返済に対する不安の有無では、「かなりある」が43・0%、「多少」が31・7%で、合わせて74・7%に上った。