今月下旬から鳥取地裁で、被害者2人の強盗殺人事件を審理する裁判員裁判が始まるのを受け、市民や労働組合などのグループが16日、「人の命を奪う決断を迫られるのは絶対嫌」などと制度の廃止を訴え、県庁や地裁の前をデモ行進した。 公判は23日から始まり、市民から選ばれた裁判員が、極刑を選択するかどうかの判断を迫られる可能性があるとして注目されている。 参加者約20人は正午ごろから鳥取駅前で集会を開催。横断幕などを手に、「多数決で死刑を決める制度はいらない」などと声を出し行進した。 参加した池本俊子さん(70)は記者会見で「裁判官でも死刑を言い渡したことを後に悔やむことがあるのに、一般人にできるのか」と話した。