個人的に関心がなく、また本題ともあまり関係がないと思ったので(ちょっとズルく)避けた話題だったけども、典型的な誤謬の元にもなりがちなので一度整理しておこうと思う。 音楽の「質」の話だ。 音楽の「質」について話す時は、常に混乱が付きまとう。 なぜなら、質の高い低いは受け手それぞれの評価であり、それぞれの主観の問題だからだ。 誰かにとってゴミでも誰かにとっては傑作、ということは常にありうる。 「質の高い音楽」と聞いて頭に浮かべるものは人それぞれ違う。そして、そのどれが正しいかは客観的には決められない。 一方で、志の高い低いは作り手の意識の問題だ。 どこまで独善的に自己表現を貫くか、自分のアーティスト性を優先するか、ユーザーのニーズにどこまで敏感、あるいは鈍感でいられるか、という話。 もちろん、志の高くて売れる作品もありうる。 という前提の上で、この間の文章は、志の低い、つまり一般ユーザーのニー