エンジン車の廃止に向けて、本気で取り組むこと。それは紛れもなく、世界中の国々の政府とさまざまな業種の多くの企業を巻き込んだ、未曾有のプロジェクトになるに違いない。生活・ビジネス・社会活動の中に広く深く根を張っているエンジン車を根絶やしにするのだから、思いつきと政府の号令だけで実現するような目標ではない。そして、周到で、合理性のある廃絶と代替を進めるシナリオが必要になろう。 社会システムや産業構造の変革には、分かりやすく、インフルエンサーが同調しやすい動機が必要だ。エンジン車廃止の潮流も、廃止したいと考える動機が最も大きい国や地域から顕在化してくるのだろう。そして、そこでの試行錯誤と最適化を進めながら、世界に広がっていくのではないか。そもそも、牛や馬に代わって自動車が移動や輸送の手段と広がっていく過程もそうだった。 「エンジン車廃止の潮流に商機を探る」をテーマに議論している今回のテクノ大喜利
![エンジン車廃止ビジネスの試金石は、中国市場になる](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5c6e87207b3cadbc3645dd6b50bdc0ca54e5aad7/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fdm%2Fatcl%2Fcolumn%2F15%2F425600%2F091000271%2Ftaguchi_1200.jpg%3F20220512)