カード偽造に対し、クレジットカード業界は機密性確保へと躍起だ。しかし、顧客との接点になる小売店の一部では、保持が禁止されている情報を所有し続けているという。 米Visaは7月30日、PCI(Payment Card Industry:クレジットカード業界)コンプライアンスに関する最新状況を発表した。その発表で同社は、わずかずつではあるものの、すべての面で継続的な改善が見られると述べている。しかし同時に、一部の大手小売業者は保持が禁止されているクレジットカード情報をいまだに所有していることにも触れた。 Visaは報告書の中で、米国の大規模小売業者の大半が含まれるレベル1およびレベル2事業者のうち96%までが、クレジットカードのセキュリティコードや暗証番号といった「機密性の高いアカウント情報は保存していない」という書面を、同社に提出したと説明している。 そうとはいえ、これらのグループに含まれる