宇宙開発委員会(文部科学省)は29日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が実現を目指す「次期固体ロケット」について、同委員会の推進部会から提出された事前評価結果を了承した。この事前評価では、次期固体ロケットの「開発研究」段階への移行が妥当と判断されており、実現へ向けて一歩前進した形だ。 29日に開催された「第27回宇宙開発委員会」。中央が松尾弘毅・宇宙開発委員会委員長 「次期固体ロケット」は、JAXAが研究を進めてきた3段式の小型ロケットで、昨年まで運用していたM-Vの後継機になる。従来のMシリーズ同様、全段で固体燃料を採用するが、1段目にH-IIA用の固体ロケットブースタ(SRB-A)を流用することで、コストを抑える。打上げ整備に非常に時間がかかったM-Vの反省を受けて、運用性の向上も図られている。 今回承認されたのは、推進部会(部会長:青江茂・宇宙開発委員会委員長代理)が審議を行ってきた