「化学物質過敏症」という言葉を聞いたことがあるだろうか? どこかのTVニュースで結構大きく取り扱っていたような記憶もある。たまたま1年半位前に、本屋で見つけた 文春新書 230 化学物質過敏症 柳沢 幸雄、石川 哲、宮田 幹夫 著 bk1、amazon を読んで、正直驚いた。こんな病気があるのか?! 化学会社に長年勤め、その間研究に携わってきたので、自分でも様々な薬品や「化学物質」に触れてきたし、長年触れてきた多くの人たちも見てきた。その経験からして、この本に書かれているような、超低濃度の、多種多様な物質への曝露で、通常の日常生活を送ることが全く不可能になるような、そんな悲惨な症状になるとは、直感的には納得できなかったし、どう考えるべきか、しばらく情報集めをしたりしていた。 ちなみに、最近話題になる「シックハウス症候群」というのは、ホルムアルデヒド等の特定の物質が原因で起こることが明らかと