母が亡くなってから 仕事を忙しくしていたというのもあるのだけど ゆっくりとアルバムを開いてみるなんて久しぶり 着ない服は全部捨てよう! と 意気込んで入ったクローゼットで上段の棚に見つけた古いアルバム 服の整理をすることは忘れて 1時間近く座り込んで見入ってしまった 写真が趣味だった父が 大切にしていた分厚いアルバム 写真の1枚1枚に添え書きがされている ○○○○年○月○日 家族旅行 ○○にて 几帳面だった父の筆跡 アルバムの後半 亡くなる前の数年間は ほとんどが花や風景写真だったりで そこは もう家族写真の領域ではなくて アルバム最後の数ページは 空白のままになっている ハラリと 一枚の紙が空白ページから落ちた 懐かしい文字 母の筆跡だ 気づきなさい 自分の為と 人の為 反省はしても 自分を嫌いにならないで すべての事象に感謝すること なんだか謎めいている どうしてこんなところに挟んで