2回の傍聴で、公取委が携帯電話分野における競争をさらに促進させようと本気になっているのが伝わってきた。 こうした議論は総務省でも「モバイル市場の公正競争促進に関する検討会」という会議で行われていた。 公取委としては、第2回の意見交換会で大手3キャリアがMVNOにネットワークを貸し出す際の接続料をテーマに議論を進めた。特に「3社の接続料がなぜ競争して値下げの方向にいかないのか」といった問題が焦点となっていた。 公取委関係者は「総務省は接続料に関して及び腰。こんなに接続料がガチガチに決められ、柔軟に引き下げられない国は珍しく、日本ぐらいなものだ」と語る。 また、意見交換会では、「なぜユーザーは、キャリアに比べて料金の安い格安スマホに移行しないのか」という点も課題として挙げられていた。 ここにきて、「格安スマホブーム」はひと段落したように思える。UQ mobileやワイモバイルといったKDDIの