『のはなし』(伊集院光著・宝島社)より。 (「『好きな理由』の話」というエッセイの一部です) 【2年ほど前になるか、自分の担当しているラジオの深夜放送に立川談志家元をお呼びした時のこと。もともと古典落語の道をドロップアウトして今の世界に逃げ込んできた僕としては、談志家元は特別な存在で、何より6年間の修行時代にピリオドを打った理由の一つが「名人立川談志」の落語だった。 仕事疲れか、それが素の状態なのか、不機嫌そうにスタジオ入りした家元。僕は「機嫌を損ねて帰ってしまわないうちに…」とばかりその話をした。 「僕は落語家になって6年目のある日、若き日の談志師匠のやった『ひなつば(古典落語の演目の一つ。短く軽い話で特に若手の落語家がやる話)』のテープを聞いてショックを受けたんです。『芝浜』や『死神(ともに真打がおおとりで披露するクラスの演目)』ならいざ知らず、その時自分がやっている落語と、同じ年代の
1998年12月14日放送の「伊集院光 深夜の馬鹿力」にて、立川談志がゲスト出演していた。そこで、伊集院光(三遊亭楽大)が、どうして噺家を辞めたのかについて語っていた。 伊集院「今日のゲストは、立川流落語の家元、立川談志師匠です。よろしくお願いします」 立川談志「…」 伊集院「よろしくお願いします」 立川談志「…おう」 伊集院「は、はいっ…あのですね…伊集院光と申しまして、元々、三遊亭楽太郎(現在、円楽)のところで、落語を学んでおりまして、6年くらいでですね、限界を感じまして、リタイアして、現在、こちらに至るというワケなんですが」 立川談志「良かったわけ?こっちに来て」 伊集院「難しいところですが…時間が経ってからですが、もう少しトライすれば良かったってことがありますけ…」 立川談志「俺、今日の対談は、伊集院静さんだと思ってたんだけどな」 伊集院「あ、あぁ…作家の」 立川談志「まぁ、それは
落語 立川談志 鼠穴‐ニコニコ動画(秋) 落語のあらすじ 千字寄席:鼠穴(ねずみあな)落語 元々三遊亭楽大という落語家だった伊集院光が、落語を辞めるきっかけの話。 伊集院が少し前に出した本「のはなし」にそれが書かれている。 伊集院光 (ルーフトップ★ギャラクシー) 僕が落語を辞めた大きな理由のひとつに若い頃の(立川)談志師匠の『ひなつば』っていう噺のテープを聴いて、自分の落語とのレベルの差を思い知ってノイローゼになったというのがあるんですよ。でも、談志師匠にラジオのゲストで出ていただいた時にその話をしたら「うまい理由が見つかったじゃねえか」って言われて。その当時は絶対に談志師匠の落語でショックを受けて落語を辞めたんだと思ってたし、そこに嘘はゼロなんだけど、確かに今考えると「それが100%ではないよね」って思うんですよ。そこに至るまでにいっぱい逃げたいことがあって、そこで一番格好いい言い訳を
メディアアクティビストの津田大介さんが社長を務めるネオローグはこのほど、テレビや新聞、街頭演説など政治家のオフラインでの発言を、テーマごとにチェックできるデータベースサイト「ポリタス」β版を公開した。まずは7月21日投開票の参院選比例区候補者を登録した。 テレビ、新聞、雑誌、街頭演説、国会などでの政治家の発言を収集してデータベース化。「憲法」「TPP」「原発」などトピックごとにバブルチャートで示し、バブルの大きさで政治家の関心ジャンルが分かるようにした。発言はトピックごと、政治家ごとに一覧でチェック可能。発言の情報源も明記しており、発言の経緯も確認できる。 「政治家の発言の多くは、紙媒体やテレビ、会議やシンポジウムなどで行われており、それらはほとんどWeb上でアーカイブされていない」と同社は指摘。新サイトを、政治家の政策観を知る情報源として活用してほしいとしている。 今後は、衆参両院
2枚目のアルバム『HeとSheでShow』を完成させた男女二人組唄合戦ユニット・蜜。洗練されたメロディー、心地良く溶け合うハーモニーが何よりの魅力のデュオなのだけれど、新作はそれだけにとどまらないワクワク感に満ちた1枚になっている。ソウルフルなグルーヴの上でファニーな掛け合いが展開する“特別な人”を筆頭に、自由でユーモラスなポップセンスもいよいよ花開いてきている。木村ウニの奔放なキュートさ、橋詰遼の「草食系」な繊細さと、二人のキャラクターも歌の中で徐々にあらわになってきている。 これまでもCINRAでは蜜のユーモラスで自由なライブパフォーマンスにスポットをあてて紹介してきたが、今回は、エレキコミック・やついいちろうとの対談を企画。DJとしても活躍し『YATSUI FESTIVAL』を主催するなど音楽とお笑いの枠を越えて活躍する彼と、ステージの上に生まれる「楽しさ」の源について、語り合っても
レジー @『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』発売中 @regista13 この前思ったんだが、2012年が自分が日本のポップミュージックを聴き始めてちょうど20年なんですね。というわけで、この20年のマイベスト20を決めるプロジェクトをこっそり始めようかと思います。何事も節目って大事よね レジー @『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』発売中 @regista13 とりあえずしばらくは「自分の人生に影響を与えた歌」とか「自分の大事なシーンに鳴ってた歌」とか「とりあえず感動した歌」とかそういうのを #20thBEST というタグでつぶやいてみます。そうだな、まずは50曲出揃うまで。出揃ったら、抜け漏れを確認して必要であればプラス10曲。
昨年9月に有料メールマガジン『津田大介の「メディアの現場」』を始め、その収益をもとに、今年新たな「政治メディア」を立ち上げようとしているジャーナリストの津田大介さん(38)。政局報道中心の既存メディアに対し、政策をベースにしたネットならではの新しい情報発信のモデルを提示しようとしている。Twitterやニコニコ動画などの、ソーシャルメディアを通じて渦巻く有象無象の政治論議は果たして日本を変えるのか。「ネットメディアと政治」の新たな可能性について、荻上チキと語った。(構成/宮崎直子) Twitterは「世論」を生み出すか? 荻上 新しいメディアを作るというのは、今、社会に存在している課題を解決するための一つの方策だと思います。現状に何も不満を抱いていないなら、メディアを立ち上げる必要などないはずです。津田さんが新しい政治メディアを立ち上げるというのなら、そもそも現在の日本の政治メディア、既存
前の会社で誰とも会話せずに死ぬほどPCにかじりついて仕事してたから今度はコミュ障克服するためにスーパーの準社員になってみた。のだが、常識を疑う客がたくさんいて世の中広いことを実感したので愚痴がてら軽く挙げてみる。 ・傘を商品として売っているにも関わらず、他の客が置いてった傘をよこせと大声で喚く。 ・レジで「大変お待たせいたしました~」と一声かけたら「頭に響くから声あげないでくれます?!うるさい!」と喚く ・別の店員にもうるさい!と叫ぶので誰も声をかけなくなり、レジで無言で対応すると「何で誰も私に声かけないの!?ずっと待ってるんだけど!」と30分程喚く。 ・半生菓子(消費期限5日)にカビが生えてるんだけど!って言われたので確認のために製造年月日聞いたら半年前 ・開店30分前に外が寒いから早く開けろ!と騒ぎ、シャッターを叩いて自分で開けようとする。シャッターにはロックがかかっており、無理にこじ
携帯電話を手にしたアフリカ牧畜民、その光と影 湖中真哉 アフリカ地域研究 / 人類学 / グローバリゼーション研究 国際 #アフリカ#牧畜民#携帯電話 サヴァンナに屹立し、携帯電話で通話する牧畜民(遊牧民)マーサイの美しい戦士が描かれた巨大な看板。ケニアの首都ナイロビの路上で、それを目にするようになったのはここ数年のことである。おそらくは、「我が社の通信網ではこんな僻地でも圏内ですよ」ということを強調するための携帯電話会社の広告なのだが、たしかに印象的ではある。 近年、国内外で、アフリカ牧畜民の携帯電話利用を扱った報道をよく目にするようになった。しかし、まさか、BBCや朝日新聞でもとりあげられるようになるとは、筆者も夢にも思っていなかった。携帯電話を利用するアフリカの牧畜民、とくにマーサイの姿は、相当印象的に見えるらしく、いまや世界中の注目を集めている。筆者も、グローバリゼーションの典型例
2013-07-13 俺は少子化に加担していた このあいだ、深夜にうちの奥さまと店長補佐が雑談をしていた。ひととおりの仕事もかたづいたあとだ。店長補佐はまだ二十代前半。教えることとしては、決して仕事上のことだけではなく「人間というもの全般」について、雑談というかたちで伝えることも多い。ちなみにそのあいだレジは俺ひとりだ。揚げ物の機械を掃除しながら。 「……つーわけで、このあいだSさん、結婚について語ってたんすよ」 「相手もいないのにか」 「別にだれでもいいわけじゃないけど、結婚はそろそろしたいって」 「じゃあだれでもいいんだな」 うちの奥さまの発言は身も蓋もないです。 で、それを聞いていた俺が口を挟んだ。 「店長になったら、バイトの結婚妊娠出産の情報には警戒しとけよ。いきなり食らったらシフト崩壊するから」 「あー、ですよねー」 というか、つい最近もあった。週に30時間くらい働いていたパート
今年32になるんですが、ここ数年もう特に何もないというか、毎日平々凡々のループなわけですよ。今年だってなにがあったわけじゃないのにもう半年終わってるし。なんJで野球見て贔屓のチームの勝敗で一喜一憂したり、積みまくってる本を読んでみたり、溜まってるゲーム触ってみたり、PC内のオカズ物色したり、最近だとだらだら艦これしたり。毎日それだけで終わりですよ。 あーこの人生なんだ。 いや、まあ、人生なんて意味ないけど、こうやってダラダラダラダラ毎日命を無駄遣いしてると、なんだかなあってなるわけですよ。 ゲームも漫画もアニメも野球観戦も全部楽しいけど、それって、なんか、穴だらけの人生に、そういうのをもう無理やり詰め込んで、継ぎ接ぎだらけだけど、精一杯楽しんでるフリをしているっていうか、まあ、はっきり言ってしまえば、それらは自分が主役ではないから、楽しませてもらっているから、それを人生のメインに据えてしま
未発育都市 @mihatsuikutoshi 都市と戦争の関係は、中世の城塞都市をみると、よく分かる。/ 暇人\(^o^)/速報 : 【画像あり】幾何学的に造られた城がかっこよすぎる http://t.co/mrOLsS3Zgu http://t.co/Z7kHcRHuyV 未発育都市 @mihatsuikutoshi 中世の城塞都市が放射状になっているのは、都市内部での軍隊を移動を素早くするため。敵がどこから攻めてきても素早く反撃する必要があった。ただ同時に、一旦、敵に侵入を許してしまえば、瞬く間にやられてしまう都市形態でもあった。だからこそ外周に幾重もの濠を巡らして敵の侵入から守ろうとした。 未発育都市 @mihatsuikutoshi 西欧の中世都市に対して、イスラムの中世都市ではそれとは全く異なる方法が採用されている。西欧の中世都市では「外周を徹底的に固めて内部を放射状にする」とい
2013-07-15 待たれたので書いた http://matome.naver.jp/odai/2137157684850073001 んじゃ書きます。 ただこれ、あたりまえの話ですけど、別に俺がコンビニ業界の代弁者ってわけじゃないし、世のなかのたいていのことに関して、その反応の温度差はあるわけなので、決して鵜呑みにはしないようにしてください。今回はエクスキューズとしてそう書いてるわけではなく「現実に、オーナーにより、チェーンにより温度差はかなりある」ということです。 俺の場合は独立にあたって、非常に恵まれた条件が揃ってました。ざっと書くと、 ・俺自身が雇われ店長としてすでに10年近くの経験があった ・法人経営の複数店だったので、いろんな立地を経験していた ・それらを統括する半SV的な仕事もしてた ・社長が新店オープンするときに、けっこう一緒に行動してなにくれとなく勉強してたため、ある程
地方にこもる若者たち 都会と田舎の間に出現した新しい社会 (朝日新書) 作者: 阿部真大出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2013/06/13メディア: 新書この商品を含むブログ (19件) を見る 生活環境を語るアングルとして「都市」「地方」という二分法が有効だった時代が過去のものとなり、中核都市でも過疎地域でもない「郊外」が台頭してきて、数十年が経ちました。全国一律な国道沿いの風景――いわゆるファスト風土――の成立も相まって、郊外に造成されたニュータウンは、日本人の新たな故郷、そして標準的な生活環境になりつつあります。 昭和時代のニュータウンは、地域のしがらみから開放された新環境で、そうした自由を多くの人が夢見ていました。もちろん「マイホームを持ちたい」という夢は、ダイワハウスや積水ハウスのような住宅業者、鉄道沿線の宅地開発に関わった業者によって“煽られた”夢ですが、そうした“
と思って、なんでかなー、 って考えてみたら、 情報の発信者が 結局テレビと同様に 金稼ぎたいヤツが流してるから なんだろーなー と。 GIGAZINEとか lifehackerとか。 個人でも発信っちゃ発信してるけど、 Naverまとめでインセンティブとか ブログでアフィとか。 金稼げない個人の発言は、 主に否定・批判・中傷。 まあ俺も否定・批判なんだけどさ。 とはいえ無批判に 「笑えるbot」とか 「名言ツイート」なんて 甘受できるほど青かないし。 気に入ってたサイトは閉鎖しちゃうし、 僕秩のにいちゃんは狂っちゃうし、 アルファブロガーは()でしかないし。 奇食の館もしばらく更新されてないなー。 ニコ動みて真顔で「吹いた」が関の山か。
※追記あり 今日Facebookでたまたま中学の頃の同級生のページを見つけた。 当時のことを思い出しながら懐かしさ半分、好奇心半分で同級生のページを見ていった。 俺の中学校は大阪の南部にある。 関西の人なら分かるかもしれないが柄の悪さで有名だ。 女の担任をグーで殴って辞職に追い込んだり、一晩で校舎中の窓ガラスを叩き割ったりするような学校だった。 一言でいえば動物園。人間のルールは園内では通用しない。 そんな中で俺は三年を過ごした。 中学の頃は非常に内向的で自分に閉じこもりがちだった。周りもヤンキーばかりで馴染めない。普通クラスの端っこにオタクグループがあるらしいが、うちの中学にはなかった。 机に突っ伏して休み時間をやり過ごしては毎日逃げるように学校を去っていた。 当然スクールカーストは最下層。身体的なイジメには合わなかったが、心に刺さる言葉を投げかけられることは多々あった。 正直にいうと当
tofubeats さんのNo.1 feat.G.RINAのミュージック・クリップが公開されました。いやあ、すばらしいですね。よさがある。 すばらしい、すばらしい、あー、すばらしいですなあ、と思いました。しかしまあこの「よさ」を説明するのは難しいなあ。みんなよいとしか言いようがなく。 「スーパースローってなんて気持ちいいんだろう」 「色合いきれい」 確かに! そう! そうなんだけど〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜! うまいこと書ける気がしないけど、僕が接してる日常からの地続き感がすごい。それなんじゃろな〜と思ったので、なんとか「文字」で書いてみるか〜、と思うやいなや、やっぱりだるいかも、いやだるいにちがいない、というかもうすでにだるい、夏のせい! と思ってですね、仕方なく監督のふたりをお呼びしてお話をうかがうことにしました。インタビューというより雑談ですね。まともなインタビューはきっとどっかがやるから
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く