諏訪大社の本宮と前宮の中間にある茅野市の神長官守矢史料館。「神長官て、守矢って?」―。館名からすると、こんな問い掛けも出てきそうで、なんだかとっつきにくい施設と思っていた。でもここにきて若者の姿が目立つと聞く▼史料館は今まで専門知識を求めた、限られたお年寄りが行く所というイメージが強かった。ところが大学生か、大学を卒業したくらいの年齢の若者たちが夏場を中心に来館。一緒に前宮や本宮も訪ねる。中には館近くにある「諏訪の七石」の「小袋石」や「諏訪の七木」の「峰湛木」との見方もあるイヌザクラに足を伸ばし、守屋山に登る人もいるという▼はっきりした理由は分からないが、どうも「諏訪信仰」がブームになっているらしい。観光案内をしている諏訪湖エリアまちなか観光案内人協議会の上社グループは上社での案内数を順調に伸ばしているというから案内した人の中には中高年のほか若者たちの姿もあったことだろう▼史料館の案内文に