2021年6月23日、最高裁大法廷は民法が定める夫婦同姓の規定は「合憲」との判断を示しました。その後、選択的夫婦別姓の制度導入を求める裁判が次々と最高裁で敗訴するなか、制度に対する関心は高まりつつあります。 衆院選と同日の10月31日におこなわれた最高裁判所裁判官の国民審査前には、ツイッターなどSNSで夫婦同姓の規定を合憲とした裁判官を名指しして、バツをつけようと呼びかける動きもありました。 一方、選択的夫婦別姓に反対する声も根強くあります。「名字を変えたくない」と思い事実婚を考えていたものの、夫やその家族の反対を受け、自身が名字を変えて法律婚をした女性は「夫婦別姓を認める法改正をしなければ、これからも苦しむカップルは増え続ける」と訴えます。 法律婚にいたるまでの過程を寄稿してもらいました。 ●名字を変えるさみしさ「なぜ私だけが」 「自分の名字を変えたくない」と思ったのは、パートナーとの結