8月15日、香港の「逃亡犯条例」改正を巡る政府と民主派市民の対立は収拾不能に近い状態にある。写真は香港国際空港での13日のデモの様子(2019年 ロイター/Issei Kato) [ロンドン 15日 ロイター] - 香港の「逃亡犯条例」改正を巡る政府と民主派市民の対立は収拾不能に近い状態にある。中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は15日の論説で、香港は安定と混沌のどちらかを選ばなければならないと警告するとともに、抗議活動を「テロリズム」と断定し、現在の騒乱は西側諸国が支援する「カラー革命」の新たな例だとの見方を示した。 中国の武装警察が香港と本土の境界付近に集結する中で、香港情勢がどうなっていくかは極めて不透明だ。ただ次第に明らかになってきているのは、この抗議活動が意味するのは、単に中国共産党指導部が過去30年間で最も大きな挑戦を受けているということだけではない。世界的に進んでいる民主