ワイルドヤムはヤムイモ科の一種で、紅茶色の茎を持つ多年生のつる植物です。北米が原産地ですが、現在は熱帯・亜熱帯地方で広く栽培されています。 ワイルドヤムの健康成分として注目されるのは、ジオスゲニンというサポニンの一種です。ジオスゲニンは、人間の体内で生成されるプロゲステロンに構造がとても近いため、前駆体(ある物質の前段階で、後々に目的の物質に変化する可能性をもつ物質のこと)として、プロゲステロン生成のきっかけをつくると考えられています。プロゲステロンは黄体ホルモンと呼ばれ、女性の身体の月経周期に働きかけ、妊娠してから出産までの間、妊娠を維持するような役目を果たす役割などがあります。 ただし、天然のジオゲスニンは、このような働きを持たないということなのです。 天然のジオゲスニンは人間の体内でホルモンに転換されないそうなのです。そして、ジオスゲニンがホルモンに転換される場合は化学的な操作が必要