2019年1月30日のブックマーク (2件)

  • 『異邦人』カミュ著、窪田啓作訳 - H * O * N

    主人公のムルソーが、ふとしたきっかけで人を殺し、死刑を宣告される話です。ムルソーは、普通の社会生活を営んでいるように見えます。経済的な事情から親を養老院に入れていること、職場で知り合った女性と恋に落ちたこと、少しアウトローな友人と近所づきあいしていること、といった個々の事情は、それ単体では何ら違法性がなく、取るに足らないことです。しかしムルソーが殺人を犯した途端、それらのことがまるで原因であるかのように司法から糾弾を受けます。つまり、親を施設に入れたことや、親の葬式のすぐ後に恋人と海に行ったことをもって彼の倫理観の欠如を、アウトローな友人の存在をもって彼の反社会性を、説明しようとします。それらに反駁して、自分が当に罪を犯した理由は、 太陽のせいだ というセリフは有名だと思います。私も読む前からここだけは知っていました。 裁判長は、…弁護人の陳述を聞く前に、あなたの行動を呼び起こした動機を

    『異邦人』カミュ著、窪田啓作訳 - H * O * N
    nukoblog
    nukoblog 2019/01/30
    自分が今一番読みたい小説です。
  • 「解決は所詮あちらから来る」そして、できる努力をする。<「こころの処方箋」より。その4> - keroyonの『続・日々精進』日記

    おはよございます、keroyonです。 昨日は、読者が600人近くもいるカメキチさんに「愛読している…」と言及していただき、天にも舞い上がる気持ちでした。当にありがとうございます。 kame710.hatenablog.com そしてリアルでもいろいろと見舞われて、「気を出さんとなー」という今日。 そんな状況で私の心にひびいた、敬愛する河合隼雄大先生の「こころの処方箋」からふた節。 *** p154「37.一人でも二人、二人でも一人で生きるつもり」 子どもがいないので老後のことを随分と心配しておられる方がある。ところが一方では子どもがいるのだが、なんのかのと言って親を老人ホームに入れてしまって、面会にもやってこない。(略)こんなことなら「いっそのこと子どもなどいない方が良かった」(略)と言うことになる。夫婦の間もそうである。夫婦でも年をとってから相手がいてくれて良かったと思っている人と

    「解決は所詮あちらから来る」そして、できる努力をする。<「こころの処方箋」より。その4> - keroyonの『続・日々精進』日記
    nukoblog
    nukoblog 2019/01/30
    河合先生だ!『100分で名著』でもやってましたね。夫婦のあり方を考えたい内容でした。