数年前、哲学者の内山節さんにインタビューしたおり、これからの社会は「伝統回帰」と、「楽しく落ちていく方法」を力説していた。 伝統回帰は、その後、上野村で実践しておられる。 内山 現在の変化では仕事自体がつまらなくなるばかりなので、やはりその社会の持っていた伝統的な労働観にある程度人間の労働観は戻っていくだろうと見ています。 ――近著で述べらている「職人の時代へ伝統回帰する」ことでしょうか。 内山 日本の場合は、仕事をすることによっていろんな能力が高まっていくとか、自分の仕事がどこかで何かに貢献しているとか、そういうものを求めていくことになるだろう。非常に乱暴にいいますと、日本の社会は職人の時代に戻るのではないかと思います。 仕事をすることによって技の向上が図れる人、自分の仕事のあり方にこだわれる人、そういう人を私は職人と呼ぶのですが、職人は、こっちのやり方をした方が儲かることがわかっていて
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