昨日、小さな劇団の公演を見に行った。 演劇を見るのは大人になってから初めてだ。いつも省エネ運転で生活している私にとって役者さんのパワーは圧倒的で、すこしくらくらするような気持ちで地下鉄に乗りながら、そのパワーの一部を分けてもらったようにも感じながら帰路についた。 きっかけは偶然チラシを手にしたことだったのだけれど、幼いころ劇場に通った思い出がなければ行かなかったかもしれない。小さいころ私は、一か月に一度ほど、親に連れられて子ども向けの演劇を見に行っていた。それで私に文化的な素養が身についたとか、芸術に興味を持つようになったとかそんなことはまったくないのだけれど、そういった経験がなければ、大人になってから「演劇を見る」という選択肢が浮かぶことはなかったと思う。 最近映画を見に行ったり、音楽を聴きに行ったりすることがなくて、それも今回演劇に見に行こうと思った理由のひとつだ。コンサートホールで音