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  • 標的型攻撃ランサムウェア「Ryuk」の内部構造を紐解く | 技術者ブログ | 三井物産セキュアディレクション株式会社

    2019年末現在、Emotetによる被害が国内で収まる気配がありませんが、昨年のブログ記事でも言及したように、Emotetはメール情報を窃取するだけでなく、他のマルウェアを呼び寄せるダウンローダーの性質を持つことが特徴の一つです。海外ではすでに以前よりEmotetからTrickBot等、他のマルウェアがダウンロードされているケースが報告されていますが、最近になり、Emotetから最終的に「Ryuk」という標的型攻撃ランサムウェアの感染に繋がるという事例が海外で複数確認されています。つまり、場合によっては日国内でもいずれRyukの感染被害が明るみに出てくる可能性が今後想定出来なくはありません。 そこで記事では、標的型攻撃ランサムウェア「Ryuk」についてその詳細を解説します。 ■Ryukとは 2018年夏頃に初めて存在が確認された「Ryuk」という標的型ランサムウェアは、これまで海外で多

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  • SOCアナリストによるWAF解説 | 技術者ブログ | 三井物産セキュアディレクション株式会社

    今回は、WAF(Web Application Firewall)についてご紹介したいと思います。 WAFの解説サイトは多くありますが、WAFは、理論としては分かっていても、実際に触ってみないと具体的にどういったものなのか分かりづらい製品かと思います。弊社のWAFを検討されているお客様からも「WAFとIPSの違いがいまいち分からない」といった声をよく頂きます。 そこで、 WAFの具体的な仕組み、製品の種類/特長、チューニング、WAFの効果について、 SOCベンダーの観点も交えてご紹介します。 WAFの対象範囲 まずは一般的な説明からとなってしまいますが、Webアプリケーションを外部からの攻撃から守るためのセキュリティ製品は、主に、ファイアウォール、IPS、WAFが挙げられます。それぞれ、役割・対象範囲が異なっています。 図1.各機器の対象レイヤー/プロトコル例 ファイアウォールは、機能とし

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  • 東京五輪に関係する日本語のファイル名を持つマルウェア(ワイパー)の解析 | 技術者ブログ | 三井物産セキュアディレクション株式会社

    東京五輪に関係するファイルを装った以下のファイル名を持つマルウェアが2021年07月20日(火) 15時頃、VirusTotalにアップロードされたことを確認しました。 【至急】東京オリンピック開催に伴うサイバー攻撃等発生に関する被害報告について.exe 早速ですが、記事では該当検体の解析結果を共有します。 該当のファイルはVirusTotalにフランスからアップロードされており、ジェネリック検出が多いもののすでに複数のアンチウイルス製品によって検知されていることを確認しています。 図1 VirusTotalにアップロードされた不審なファイル 上記のファイルのプロパティには以下の通り何も情報が付与されていません。 図2 プロパティ情報 該当ファイルはアイコンを見る限りPDFのように見えますが、アイコン偽装されており、フォルダの詳細表示で見た場合は以下のように拡張子がEXEであることがわか

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  • プロセス情報をデタラメにする攻撃「Process Herpaderping」の内部構造を紐解く | 技術者ブログ | 三井物産セキュアディレクション株式会社

    早速ですが、まずは以下の図1をご覧ください。 真ん中にメッセージボックスが表示されていますが、このメッセージボックスを表示するプロセスがどこから起動しているのか、つまり、実体EXEファイルの場所がこの図からわかるでしょうか? 図 1 プロセス情報がデタラメになっている様子 図1では、Process ExplorerやProcess Hackerで見る限り、プロセス名は「こんばんは!★」(拡張子なし)となっています。各ツールで表示されたプロセスのプロパティ情報を見ると、Process Explorerでは実体の場所がExplorer.exeであるかのように見えてしまっています。 一方でProcess Hackerでは、メッセージボックスのプロセスがMicrosoftの有効なデジタル署名を持っているかのように見えており、実体の場所が「こんばんは!★」を指しているように見えます。 では該当の「こ

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  • 機械学習モデルの学習データを推論する方法 | 技術者ブログ | 三井物産セキュアディレクション株式会社

    近年、機械学習を使用した医療診断技術や顔認識・音声認識技術などが登場しており、患者のレントゲン写真から病気の種類を予想するシステムや、顔認証を行うシステムなどに利用されています。その一方で、システムが学習したデータを特定する攻撃手法も盛んに研究されており、データ・プライバシー侵害の懸念も広がっています。特に、システムの挙動から学習データを推論する「メンバーシップ推論攻撃(Membership Inference Attacks)」は数年前から多くの検証が行われており、現実的な脅威になる可能性が高まっています。 メンバーシップ推論攻撃は、攻撃対象の分類器(以下、標的分類器)に正常な入力データを与え、標的分類器から応答された分類結果を観察することで、入力したデータが分類器の学習データに含まれているか否か(=メンバーシップか否か)を推論します。仮に、近年プライバシーや自由の侵害などを理由に反対意

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  • 流行マルウェア「EMOTET」の内部構造を紐解く | 技術者ブログ | 三井物産セキュアディレクション株式会社

    EMOTETというマルウェアは2014年にはじめて確認されて以来、様々な変化を遂げてきました。当初はオンライン銀行の認証情報窃取を主な目的としたオンラインバンキングマルウェアとして認知されていましたが、その後、様々な変更が加えられ、現在においては2014年出現当時とは全く異なる挙動や目的を持ったマルウェアとなっています。 2018年末現在、EMOTETは世界中で積極的に拡散され被害拡大が懸念されており、日国内も例外ではなく、様々な企業へEMOTETの感染を狙った不正メールが届いている状況にあります。 そうした状況にもかかわらず、少なくとも国内においては、今のところ現在のEMOTETに関する感染から挙動に至るまでのまとまった情報が見当たりません。 そのため、今年11月~12月に実際の国内企業への攻撃で使用されたEMOTETの不正メールを元に、我々が調査した結果と現在のEMOTETの全体像を

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