Go言語ではながらく公式のロガーとして log パッケージがありました。これは非常にシンプルなもので構造データをうまく表現できなかったりログレベルを分けるということができません。CLIで使うシンプルなインタラクションであればこれで十分なのですが、クラウド上のバックエンドで動かすサービスにとっては構造化ロギングやログレベルの出し分けは事実上必須であり、そのための機能は十分と言えませんでした。 これに対して様々なロガーが3rd party packageとして公開されてきましたが、一方で公式に導入されようとしているロガーもあります。それがslogです。まだ提案の段階ではありますが、現状で使える実装を触ってみたところかなり実用的な段階だなと感じたので、自分用の備忘録を兼ねてメモを残してみます。 サンプルコードはここにも置いてあります。 基本的な使い方 まず基本的な使い方を見てみます。ログ出力用に