全力2階建てにもまとめられましたが、もう一度例のトンデモ本に対する批判を。 こちらですね。 税金を払わない巨大企業 (文春新書) 作者: 富岡幸雄出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/09/19メディア: 新書この商品を含むブログ (6件) を見る著者(富岡幸雄中央大学名誉教授)は、中央大学で長らく税務会計を講じていた高名な学者ですが・・ 著者のロジックは、持株会社形式を取っている大企業のいちばん上に位置している持株会社単体の損益計算書に計上されている「法人税等」だけを取り出し、「会計上の税前利益に対し0.1%以下で少ない!けしからん!」という粗雑なものです。 持株会社の収益の大部分は傘下にぶら下がっている子会社からの配当金であり、法人税上、子会社からの配当は本支店間の損益の振替と同じく税金がかからない(益金不算入)なので、持株会社の課税所得は見掛け上の会計上の利益よりも著しく小
1 解雇規制をめぐる議論 大阪大学社会経済研究所 大竹文雄 失業率上昇の二つのルート 失業の増加が生じるルートとして、第一に、労働者が仕事を失う確率の上昇があり、第 二に、失業期間の長期化がある。第一の例としては、今まで仕事を持っていた労働者が、 企業から解雇や希望退職という形で仕事を失ったり、労働条件の悪化によって自発的に離 職したりすることがあげられる。第二のルートの例として、すでに失業している労働者や 新規学卒者が、仕事を見つけることが困難になり失業期間が長期化することがあげられる。 雇用政策としては、通常、就業状態から失業状態への移動という第一の失業発生を抑え る政策がとられることが多い。代表例は雇用調整助成金で、一時帰休や出向なとの形で雇 用調整を行なう場合に、 雇用保険を通じて賃金補助を行なうというものである。 たしかに、 循環的な景気変動に直面した企業の場合には、この制度があ
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