まるで自然に抱かれて呼吸しているような、不思議な感覚だった。今月初め、南砺市の小矢部川上流にある小院瀬見(こいんぜみ)地区で体験した稲刈り。場所は斜面に連なる棚田の一つ。広さ四アールほどのそこは枯れて赤茶色になった雑草だらけだが、目を凝らすと穂を付けた稲が草の間に。それを探しながら刈り取っていく。 この棚田、田んぼの教室の教師役を担う「なべちゃん農場」の研修生、松本千尋さん、國本紗季さんらが米や野菜づくり、養蜂などを展開するグループ「Honey&Cotton」(ハニコ)の活動の一つとして今春から土地を耕さずに稲を育てる「不耕起栽培」を試験的に行ってきた。 労力やコストを極力かけないことで注目されるこの農法は農薬も肥料も使わない。もちろん除草剤も。ハニコの取り組みでも草を取る以外はほぼ自然の成り行きに委ねてきたが、雑草は難敵だった。多忙な活動や教室の指導で時間が取れなかったこともあるが、ヒエ
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