小野:まず、Commerce Marketing Ecosystem のビジョンを掲げた背景について説明します。米国において2017年に閉店するリテーラーは5000店舗以上に上りますが、これはユーザーの消費行動の変化によるものです。もはや、車に乗って時間をかけて郊外まで買い物に出かけるという状況ではなくなってきているのは周知の事実です。 一方でオンラインショッピングにおいては一部の大手企業がとても成長しており、Amazon がアメリカのEC市場のシェアの実に40%を超えています。実際に、ユーザーが物を買おうとする時、まずは Amazon を想起し、Amazon で検索する人が52%という調査結果が出ています。この数字は2年前の倍近くにのぼります。Amazon がここまで成功したのは、やはりデータがキーであろうというのが我々の見解です。 リテーラーがデジタルマーケティングで大きなパフォーマン
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