出版社の許可を得て、新刊『無理ゲー社会』の「あとがき」を掲載します。昨日発売で、すでに書店さんには並んでいると思います。電子書籍も同日発売です。 ************************************************************************************** めったにないことだが、中学3年生から手紙をもらった。大阪の中高一貫公立校の男子生徒で、卒業レポートを書くために私の著書を読み、「上級国民」「下級国民」の定義を教えてほしいのだという。すこし考えて、次のような返事を書いた。 上級国民 知識社会・評判社会において、「自分らしく生きる」という特権を享受できるひとたち 下級国民 「自分らしく生きるべきだ」という社会からの強い圧力を受けながら、そうできないひとたち これがそのまま本書のコンセプトになった。 ちょうどその頃、20代のライタ