アルゼンチン、9度目デフォルト 債務再編交渉は継続 2020年05月23日08時48分 【サンパウロ時事】アルゼンチンは22日、同日が最終期限だった約5億ドル(約538億円)の国債利払いに応じなかったため、2014年以来9度目となるデフォルト(債務不履行)が確定した。ただ、現地の経済専門家は「(原資はあるものの支払わない)テクニカルデフォルトだ」と指摘。市場も織り込み済みで、大きな混乱はないとの見方を示している。 左派フェルナンデス氏、大統領就任 経済再建が急務―アルゼンチン アルゼンチンでは18年の米国の利上げを受けた通貨ペソ暴落をきっかけに、経済危機が深刻化。新型コロナウイルス流行も重なって財政が圧迫されている。政府は今年4月、約660億ドル(約7兆1000億円)の外貨建て国債について、22年までの返済猶予と元本5.4%、利払い62%のそれぞれ削減を柱とする債務再編案を債権者に提示した