大阪市北区の雑居ビルのクリニックで男女24人が死亡した放火殺人事件で、谷本盛雄容疑者(61)が住んでいたとされる自宅に、36人が死亡した「京都アニメーション」放火殺人事件を報じる新聞紙面が残されていたことが捜査関係者への取材で明らかになった。谷本容疑者は11月下旬、自宅近くのガソリンスタンド(GS)でガソリン約10リットルを購入していたことも判明。ガソリンの悪用は京アニ事件と共通しており、大阪府警は放火の手法を模倣した疑いがあるとみている。 捜査関係者によると、紙面が発見されたのは、谷本容疑者の自宅とされる大阪市西淀川区の3階建て民家。この自宅ではクリニック放火事件の約30分前に2階一室の床が燃えるぼやがあった。紙面は京アニ事件を報じた新聞の1面記事で、この周辺に残されていたという。ぼやも谷本容疑者が放火した疑いがある。