池田信夫氏が電通「過労自殺」事件にみる労働生産性の低さで指摘されているように、日本企業とくにそこで働く人々の労働生産性の低さは、由々しき問題です。今回は、これは企業だけの問題ではなく、はるか以前の学校教育から始まっているということを考えてみたいと思います。 ほんとうは学力問題ではなかった教育問題 少し話が脱線するようですが、ゆとり教育から昨今のアクティブラーニングに至るまで、学力、もう少し正確に言うならば学習内容・方法についての議論が百出しました。私も実際に教員として教壇に立つまでは、学力低下が一番の問題だと思っていました。百ます計算をしたり、水道方式で授業をしたりしていました。 ゆとり教育に関しては、「ゆとり世代」学力低下はウソだったという指摘もあるくらいで、分析はそちらに譲ります。 私は、企業から学校に移ってしばらくしてからようやく、ほんとうの教育問題は、現在でもなんの疑問もなくつづい
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