これから描かれる人物はあなた自身だと想像をして、そして考えてみて欲しい。 あなたの名前はアトミックラブ太郎。19歳大学生。東京都内の西側に一人暮らしをしていて、将来のやりたいことも無く、寝る前に襲いかかってくる漠然とした不安は一週間に一回程度はある。友達は普通程度にはいて、友好的な異性もいる。学業も人並みには出来るという自覚がある。そんなあなたが社会人の集まりに顔を出したらどうなるだろうか。 大学のOBを名乗るスーツの大人たちが名刺を配る。当然ながら後輩(自分の人生の話を真剣に聞いてくれる人程度の意味)に彼らは優しく接する。とても素敵な大人たちだ。社会について語り、彼が成し遂げたものについて語る。彼らの話によると彼らは他人に十分誇れる学問分野で学位を持ち、よく名前が知られている大企業では海千山千の人間と日頃からシリアスに対峙しているという。 社会生活における立派な業績を得意げに話すOBに向