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ブックマーク / www.riken.jp (5)

  • 新型コロナウイルスに殺傷効果を持つ記憶免疫キラーT細胞

    理化学研究所(理研)生命医科学研究センター免疫細胞治療研究チームの清水佳奈子上級研究員、藤井眞一郎チームリーダー(科技ハブ産連部創薬・医療技術基盤プログラム副プログラムディレクター)らの共同研究グループは、ヒトの体内に存在する季節性コロナウイルス[1]に対する「記憶免疫キラーT細胞[2]」が認識する抗原部位を発見し、その部位が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のスパイクタンパク質[3](Sタンパク質)領域にも強く交差反応[4]することを示しました。 研究成果は、SARS-CoV-2の重症度診断、ワクチン効果診断、治療薬の開発に貢献すると期待できます。 今回、共同研究グループは、日人に多いヒト白血球型抗原(HLA)[5]タイプのHLA-A*24:02に結合するSARS-CoV-2のSタンパク質中のエピトープ[6]の同定に成功しました。季節性コロナウイルスに対する記憶免疫キラーT

    新型コロナウイルスに殺傷効果を持つ記憶免疫キラーT細胞
  • 危険を冒して子を助ける親の脳

    理化学研究所(理研)脳神経科学研究センター親和性社会行動研究チームの吉原千尋研究員、時田賢一研究員(研究当時)、黒田公美チームリーダーらの共同研究グループは、母親マウスが自らの身の危険を冒してでも子を助ける行動の一端を担う分子神経機構を発見しました。 研究成果は、子が育つために親の助けが必要な哺乳動物において、親が困難な状況下でも子育て意欲を維持するための脳のメカニズムの解明に貢献し、将来的にはヒトの子育て意欲の低下への理解と、それに対する支援にもつながると期待できます。 黒田公美チームリーダーらは2012年に、マウスの子育てに必須の脳部位として、内側視索前野中央部(cMPOA)[1]を発見しました。 今回、共同研究グループは、マウスcMPOAにおいて、子育て中に最も高い比率で活性化するカルシトニン受容体(Calcr)[2]を発現する神経細胞群と、その脳内リガンドであるアミリン[3]を発

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  • 化学的手法でクモの糸を創る | 理化学研究所

    要旨 理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター酵素研究チームの土屋康佑上級研究員と沼田圭司チームリーダーの研究チームは、高強度を示すクモ糸タンパク質のアミノ酸配列に類似した一次構造[1]を持つポリペプチドを化学的に合成する手法を開発しました。また、合成したポリペプチドはクモ糸に類似した二次構造[1]を構築していることを明らかにしました。 クモの糸(牽引糸)は鉄に匹敵する高強度を示す素材であり、自動車用パーツなど構造材料としての応用が期待されます。しかし、一般的にクモは家蚕のように飼育することができないため、天然のクモ糸を大量生産することは困難です。また、一部の高コストな微生物合成法を除くと、人工的にクモ糸タンパク質を大量かつ簡便に合成する手法は確立されていません。 今回、研究チームはこれまでに研究を進めてきた化学酵素重合[2]を取り入れた2段階の化学合成的手法を用いて、アミノ酸エステル

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    nunux 2017/01/19
  • ヘミメチルDNAの新機能 | 理化学研究所

    要旨 理化学研究所(理研)統合生命医科学研究センター免疫器官形成研究グループの古関明彦グループディレクターらの国際共同研究グループは、「NP95[1]」と呼ばれるタンパク質が、転写を抑制するメチル化DNAと転写を活性化する非メチル化DNAの中間状態である「ヘミメチルDNA[2]」に結合することにより、抑制型のH3K9ヒストン修飾[3]を解除し、内在性レトロウイルス(ERV)[4]配列の転写を誘導することを発見しました。今回のへミメチルDNAによる転写制御モデルの発見により、メチル化DNAと非メチル化DNAを中心とした転写制御の従来モデルが大きく見直されました。 ヒトを含むほ乳類ゲノムの約10%は、ERV由来の配列から構成されています。しかし、ERVの異常な転写はゲノムの安定性を揺るがす危険性を伴うため、通常、DNAメチル化やH3K9メチル化などのエピジェネティック修飾[5]によって厳密に抑

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    nunux 2016/04/29
  • アトピー性皮膚炎モデルの原因遺伝子を解明 | 60秒でわかるプレスリリース | 理化学研究所

    「アトピー性皮膚炎」は、日を含めた先進国の乳幼児によくみられる炎症性皮膚疾患です。繰り返す“痒みの強い湿疹”と免疫グロブリン(IgE)の産生上昇などによる“アレルギー様反応”が問題です。遺伝要因と環境要因の複合によって発症すると考えられています。しかし、詳しい発症メカニズムは不明で、発症経過を忠実に再現するモデルマウスはこれまでに存在していませんでした。 理研の研究者を中心とした共同研究グループは、エチルニトロソウレアという「化学変異原」をマウスに投与し、ゲノムに変異を起こすことにより、突然変異マウスを作製しました。50家系、3,000匹のマウスの表現型解析の結果、アトピー性皮膚炎を自然発症するマウスを発見しました。このマウスは清潔な環境で飼育しても、生後8~10週間でアトピー性皮膚炎を発症し、段階を追った病状経過をたどりました。そのため、「多段階進行性アトピー性皮膚炎マウス(Spade

    アトピー性皮膚炎モデルの原因遺伝子を解明 | 60秒でわかるプレスリリース | 理化学研究所
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    nunux 2016/04/26
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