〈話し手〉 松崎 道幸 Michiyuki Matsuzaki(道北勤医協旭川北医院 院長/日本禁煙学会 理事・受動喫煙対策委員会委員長) 2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、受動喫煙防止対策に関する話題が報道される機会が多くなってきました。 一方、最近「加熱式非燃焼タバコ(以下、新型タバコ)」*に注目が集まり、喫煙者の中には従来のいわゆるタバコと呼ばれる紙巻タバコから新型タバコへ切り替える人や、紙巻タバコと新型タバコをTPOに応じて使い分ける人も増えています。この背景には、“無煙で有害性を90%低減”するとの情報から「紙巻タバコより新型タバコのほうが安全」、「禁煙できる」、「受動喫煙がない」など間違ったイメージの広がりがあります。 そこで、新型タバコに関する基礎知識や、「そろそろ禁煙したほうがいいかな」と思っている人の背中をどのように後押しするのが効果的か、喫煙に関する問