ロシアとドイツのスポーツブランドとの関係は、ソ連時代にまで遡る。3本(ときに2本)のストライプは、「鉄のカーテン」をはるかに飛び越えて、東側に入り込んだ。そして、やがてアディダスがロシアの犯罪界のトレードマークになろうとは、お釈迦さまでもご存知なかったろう。 ファッションハウス「シャネル」のクリエイティブ・ディレクター、カール・ラガーフェルドは、かつてこう言った。「スウェットパンツは“敗北”の兆しだ。人は、自分の人生をもてあますようになると、スエットパンツを買う」。これが真実なら、ロシア人の多くが、「自分の人生をもてあましている」 ロシアでは、トラックスーツを着ていても、スポーツと関係ないことがよくある――とく田舎ではそうだ。しかも、多くの人が普段着のズボンとしてはいており、ほとんど国のシンボルの類になっている。ちょっとこのミームをチェックしてみてほしい!もちろん、ロシア人が皆アディダスを