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  • だなぶろ

    『リリム』の死体は輪郭から徐々に光へと変わり、最期は空気に解けるように霧散した。 髪の一筋、血の一滴、ホームや階段に点々と落ちていた血痕さえ影も形もなく消えている。 下りてきた時には動きが重くなるほどに感じていたマグネタイトの圧力も、今は少しばかり息苦しいといった程度で、それも時間が経つにつれ薄れつつあった。 そうして、あとには何も残らない。 消えゆく死体を沈黙のうちに見送った静雄は、虚脱感に身を任せその場にしゃがみ込んだ。 膝を折り、深々と息を吐きながら頭を垂れる。両膝の上に置いた手が今になって震えはじめていた。 数メートル先では桐子が彼女の悪魔に何がしかの指示を出しているようだが、そちらに顔を向けるだけの気力もわいてこない。 立つことも声を出すこともできず、じっと俯いてコンクリートの足元を見つめながら、静雄はつい先ほど目の前を通り過ぎていった一連の出来事を思い返した。 人の姿をして、人

    nurupoga
    nurupoga 2010/12/09
    鋼の錬金術師ハボック憑依+ネトゲの能力持ち
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