「がんだるふ事件」――後の世にはこう呼ばれるようになるのだろうか。さくらちゃん募金の不透明さを追求する、いわゆる「死ぬ死ぬ詐欺」祭りを毎日新聞が取り上げたところ、コメントを提供したHN「がんだるふ」が、掲載された内容に誤謬があるとして、毎日新聞記者の実名をmixi上で公開した、というのが事のあらましである。 この件で興味深いのは、がんだるふ氏が毎日新聞のインタビューで答えている匿名擁護の論法と、その行動のズレである。 --匿名での攻撃はアンフェアでは。 ◆名前は記号。本質は書いた内容にある。 書いてある内容が本質を突いていれば、発言した者が匿名であろうと顕名であろうと関係ない。これは匿名性を擁護する際によく使われるロジックであり、僕自身も同意するのにやぶさかではない。 問題はこの後。がんだるふ氏は、毎日新聞が署名記事を謳い文句にしなから匿名で特集記事を書いていることをダブルスタンダートであ